離婚を決意した際、最も大きなハードルの一つが「持ち家」の扱いです。感情だけで決めてしまうと、離婚後にローンの返済トラブルや名義の問題が噴出し、再出発の足かせになりかねません。
この資料は、離婚に直面した相談者が最も知りたい「家」と「住宅ローン」の整理手順について、この資料は、2026年4月の法改正に準拠した、離婚に伴う不動産と住宅ローンの整理術を体系的に解説した実用的なガイドです。

まず、物件の査定額やローン残債といった現状把握の重要性を説き、財産分与の請求期限延長や登記義務化などの最新の法的ルールを網羅しています。その上で、売却による現金化や住み続ける際のリスク、さらに専業主婦でも居住を継続できるリースバックの活用といった具体的な選択肢を提示しています。

最終的には、後々のトラブルを防ぐための公正証書の作成を推奨しており、法的な視点から円満な再出発を支援することを目的としています。

まずは「現状」を正しく把握する(3つの必須確認事項)
話し合いを始める前に、以下の3つの情報を揃えることが大前提です。これらが不明確なままでは、現実的な解決策を導き出すことはできません。
- 家の査定額(いくらで売れるか): 不動産会社に依頼し、現在の市場価値を確認します。
- 住宅ローン残債(あといくら残っているか): 返済予定表や銀行の残高証明書で、正確な金額を把握します。
- 名義と契約形態の確認: 登記簿上の所有者は誰か(単独か共有か)、ローンの契約はどうなっているか(ペアローン、連帯債務、連帯保証の有無)を、登記事項証明書などで確認します。
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2026年4月からの「新ルール」を理解する
2026年4月1日より施行された民法等の改正により、離婚にまつわる重要ルールが大きく変わりました。これを知っておくことは、自分を守るために不可欠です。
- 財産分与の請求期限が「5年」に延長: 離婚成立後、家庭裁判所に財産分与を申し立てられる期間が従来の2年から5年に延びました(2026年4月1日以降の離婚に適用)。
- 住所・氏名の変更登記が義務化: 引越しや離婚による改姓で登記上の情報が変わった場合、2年以内に変更登記を申請しなければなりません。正当な理由なく怠ると5万円以下の過料の対象となる可能性があります。
- 「2分の1ルール」の明文化: 夫婦が協力して築いた財産に対する寄与度は、特段の事情がない限り原則として「対等(半分ずつ)」であると法律に明記されました。
- 共同親権の導入: 単独親権だけでなく、父母が協議して共同親権を選ぶことも可能になりました。これにより、子どもの住環境や転居時期の決定において、より緊密な協議が求められるようになります。
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「アンダーローン」か「オーバーローン」かを判定する
査定額とローン残高を比較し、どちらの状態にあるかを確認します。
- アンダーローン(売却額 > 残債): 家を売ればローンを完済でき、手元にお金が残ります。このお金を財産分与として分けるのが、最もトラブルの少ない整理方法です。
- オーバーローン(売却額 < 残債): 家を売っても借金が残る状態です。この場合、不足分を預貯金等で補填して売却するか、金融機関の同意を得て「任意売却」を行う必要があります。
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「売る」か「住み続ける」かの選択肢とリスク

A. 家を売却する
早期に共有関係や債務関係を解消できるため、新しい生活をスタートさせやすいメリットがあります。離婚前に売却を済ませると、現金化して財産分与を一度に整理できるためスムーズです。
B. どちらかが住み続ける
「子どもの環境を変えたくない」という理由で選ばれることが多いですが、注意が必要です。
- 名義と実態の不一致: ローン名義人ではない方が住み続ける場合、銀行の承諾なしでは契約違反となり、一括返済を求められるリスクがあります。
- 借り換えの壁: ローンを一本化するには単独での審査が必要であり、収入が低い場合は審査が通らないことが少なくありません。
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専業主婦でも住み続けられる「リースバック」という手段

収入がないなどの理由で住宅ローンが組めない場合でも、家を離れずに済む方法として「リースバック」があります。
- 仕組み: 自宅を不動産会社等に一度売却してローンを完済し、その後は「賃借人」として家賃を払いながら同じ家に住み続ける仕組みです。
メリット: 引越しが不要で周囲に売却を知られず、子どもの学区を維持できます。また、将来的に収入が安定した際、家を「買い戻す」という特約をつける実例もあります。
- 実録: 実際に、荒川区の30代専業主婦がリースバックを活用し、3年後に正社員として就職した後に自宅を買い戻したケースがあります。
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最後は必ず「公正証書」で合意を固定する

離婚協議で決まった内容(養育費、住宅ローンの負担、売却益の配分など)は、必ず**「離婚協議書」としてまとめましょう。特にお金に関することは、公証役場で「公正証書」**にしておくことで、万が一支払いが滞った際に、裁判を通さず給与差し押さえなどの強制執行が可能になります。
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進め方フローチャート
※以下のフォローチャート図はAI(グーグルのnotebookLMで作成しておりますので、一部文字化けしております。ご容赦ください。)

相談窓口のご案内
離婚に伴う不動産整理は、法務・税務・融資の知識が同時に求められます。一箇所で解決しようとせず、適切な専門家に相談しましょう。
- 離婚条件・親権の相談: 弁護士、家庭裁判所
- 売却・査定・リースバック: 地域の不動産会社(首都圏ならコーラルへ)
- 税金の特例(3,000万円控除など): 税理士、税務署
- 登記の手続き: 司法書士、法務局
なお、専門家へひとつひとつ相談する事って手間暇もかかりますし、またそんな専門家どうやって探したらいいかも知っている人はほぼ皆無でしょう。という事でコーラルではその専門家を探す方法を一つにされたサービスを展開している機関の利用をお勧めいたしております。
その期間とは 『一般社団法人 結い円滑支援機構』といいます。コーラルがその設立の主体となって弊社代表も理事を務めておりますので、ぜひご利用をお勧めいたします。



まとめ
離婚時の不動産問題は、時間が経つほど状況が変化し、解決が困難になります。まずは早めに「査定額」と「ローン残高」という客観的な数字を揃え、2026年からの新ルールに則って、一歩ずつ整理を進めていきましょう。





